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”海に降る雪”について
雪は絶え間なく降り続け 絶え間なく消え続ける いく千万 いく億 いく兆もの 雪の結晶が 音もなく消え続ける ”大いなる消費” **************** 「消え去り続ける言葉」を テーマに言葉を綴ります 本サイトはこちらです。 自称ダンディ文豪(自称)の戯(ざれ)言 お気楽お楽しみなんでもあり。 皆さんへのコメント、訪問は こちらのe_vansが伺います。 以前の記事
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2004年 11月 08日
これは教訓でもなければ 思想でもない
哲学でもなければ 学問でもない ただの経験則にすぎない 人は話している言葉の「裏側」に その人の真意がある 話している言葉の反対が真意であるならば それは嘘をついていることになる。そうそう嘘をつきまくっている人にお目にかかることは少ない。どんなに嘘つきな人でも言葉の端々には真実が見え隠れする。ここで言う「裏側」とはそういうことではない。 「わたしは正直だから、なんでも思ったこと言ってしまいます。」 この言葉を言ったのが「嘘つきで思ったことと違うことを話す」人だったら、それは嘘になる。多くの場合、良いイメージを与えるような言葉を話す人は「そうありたい」という自分の理想像を話すことが多い。自分は正直でありたいと思いつつ、そのように振舞うことの出来ない自分を無意識のうちに認識している。このように話す人の真意を引き出すのには多少骨が折れる。このような発言をする人の多くは、何でもざっくばらんに話す自分を演出するためのストックを沢山抱えていて、その下に固いからに守られた自分がひっそりと膝を抱えてうずくまっている。 「私は内気で自分の考えをうまく説明できないのです」 自分を否定的な言葉で語る人は、心の奥底にそうではない自分に対する強烈な自意識が隠されていることが多い。明朗活発に誰にでも話しかける自分に理想を持っている。そして自分の「語りたい声」に自信を持っている。自分の意見は誰よりも優れているという自負を隠し持っている。華やかで社交的な理想像とそうではない自分との相克の中に身をおいている。そういう人が多い。 これは深層心理だろうか。いや、違う。これは統計論だ。 人は決して嘘つきではない ただ 人の心は話している言葉通りではない 真意は言葉に隠され ひっそりと物静かに佇んでいるのだ
by bungo_eva
| 2004-11-08 21:38
| 論のようなもの
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